[1999.11.26]
  ゲームの中の殺人犯を捕まえるのは誰?


 ▼再び高まるバイオレンスゲーム批判 (ZDNet News)
  http://www.zdnet.co.jp/news/9911/25/b_1124_03.html


 TVドラマの中の殺人犯人を,リアルの警官が逮捕しに行く? ゲームの中の殺戮勇者が,リアルの法定で裁かれる?

 年末商戦期に入り書き入れ時のゲーム業界に,上院議員と暴力に反対するロビイング団体が,暴力的な内容のゲームを開発しているメーカーを批判した年次報告書を公表した。またニューヨークでも,ゲームの暴力性についての公聴会が開かれ,批判が繰り広げられた。ゲーム業界は,批判のたびに返答を余儀なくされている。「我々の扱っている暴力は,とても漫画的であり,ファンタジーとして扱っていると云ってもいい」「暴力的な物を含んでいるゲームには,その旨の注意書きを付けて明確化している。それを参考に区別して欲しい」。

 日本でも同じような動きは見られ,あくまでも自主的なものだが,日本のゲーム業界をしきっているCESAは9月に,より強い倫理規定の導入を発表した(CESAのリリース)。ゲームがすべて,道徳的に正しくって,正直で,生真面目で,品行方正で,ちょっとの怠惰も嫌悪感も破壊も否定するものだとしたら,ゲームなんか全部投げ捨てて,聖書でも読んでたほうがいい。

 劇場で,残忍な殺人事件の舞台が演じられる。実際には演技なのだから人は死んでいないが,その迫真の演技に疑いを持った観客の一人が,その殺人を警察に通報した。警察は検証を行ない,その動作から殺人犯は本当の殺意を持っていたと認定して,手錠をはめる。そして,リアルの裁判所へと送る…。それとおんなじであろう,これらの批判はやむことがない。ゲームに対する批判は,ゲームの場でやってもらいたいものだ。暴力を振るうキャラクターを裁判にかけて有罪にするゲームを作るとかね:-P。


return to index

PC用眼鏡【管理人も使ってますがマジで疲れません】 解約手数料0円【あしたでんき】 Yahoo 楽天 NTT-X Store

無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 ふるさと納税 海外旅行保険が無料! 海外ホテル